蛇の回転と題されている立命館大学の北岡明佳教授の錯視図です。静止画ですが、しばらく見ていると動いて回転しているように見えます。16年ほど前にこの錯視図に出会った。ビックリした。全く理由が分からなかった。ただ最近は私の目が悪くなったのか、頭がいかれてきたの分からないが、なかなか回らない。回転錯視が起こる理由を考えてみようとおもった。全くの素人だった。今でも、そうだ。北岡教授にはちょっと馬鹿にされたと思うが、とりあえず、ペイントで錯視図を作ることから始めて見ることにした。

 全く分からなかった。目の網膜には盲点ある。どうして神経突起が目の内側に配線されているのか私は知らない。きっと、誰かが説明しているだろうが、調べたことはない。神経突起が集合している所は視細胞がないのでここに映ったところは見えないらしい。言ってみれば画像の一部にいつでも穴が開いている。脳は立派だ。適当に穴をふさいで理解している。目には黄斑と呼ぶ視細胞が多く集まっているところがある。網膜の周辺は視細胞は少ない。授業では教えてきたが、どうしてこんな作りになっているのかは知らなかった。無限の大きさの外界を小さな眼球に映して見ている。そうするしかなかったのだろう。鳥の目はもっと小さい。けれども、きっと視力は人間よりはるかに良い。モズはずいぶん遠くから、ミミズを発見して取りに来る。中脳が発達しているからだと昔言ったが、本当なのもう一度検証した方が良いかもしれない。
 さて、、蛇の回転だ。どうやって作るか。塗り絵の元があった。塗ってみた。100円ショップにある水性ペンが良い。一枚完成するのにそうだな、一日はかかる。授業の合間にひたすら塗った。生徒に紹介したら、やってみたいと言った。やってみたい時がチャンス。授業を数時間割いてやってみた。回って見えるようになるとのめり込んで塗るようになった。家で飾っているという生徒もいた。で、なにか得るものがあったかどうかはもっと後にならないと分からないだろう。
 視細胞の分布差があると、視線を変えないとちゃんと見えないのだろう。さらに視細胞の分布に差があるのだから暗くなったり明るくなったりするのだろう。

錯視。脳はどうやって立体を見る。

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