左はミクロメーターです。顕微鏡で細胞の大きさなどを測定する道具です。丸いのは接眼ミクロメーターと呼んでいます。下が対物ミクロメーターです。対物ミクロメータの中央にはメモリが打ってあります。1cmを1000等分したメモリ(0.01mm=10ミクロンメーター)が書き込まれています。これって,どういうふうに使うんでしょうか。使い方も気になりますが、先にどうやって10ミクロンメーターのメモリを打ったんでしょうか。メモリは肉眼では分かりません。人の目では分からない0・01mmのメモリはどうやって打ったの?
 これは生徒用顕微鏡です。各部の名前はどうでもよろしいが、ピントねじを回転すると鏡筒が上がったり下がったりします。回転するとですよ。一体どういう作りになっているのでしょうか。ピントねじをどんどん回転して鏡筒をどんどん上げてください。ストッパーがついていることがありますから注意してください。そうするとやがて鏡筒が取れてしまいます。ついに先生に叱られますよ。
 これで回転すると上下する仕組みがわかりましたね。で、問題へ移りますが、1000回、回転するとちょうど1cm=10mm上昇するような機械を作ります。1回回転すると0.01mm上がることになります。ガラスを固定しておいて線を引きます。さらに1回転すると0.01mm上がります。ここで再び線を引きます。こうすればメモリを書き込むことができると思います。でも私は実際にはどうやっているのか知りません。
さて、では手前へ引っ張ると物体が前進するような装置を考えてください。どうしてこんなことを考えてほしいかと言うと、引っ張ると前進するような装置が私たちの体にあるかもしれないからです。
ミクロメーターの使い方
目次
inserted by FC2 system