これは教科書に記載されている細胞の構造図です。この図は動物細胞ですが、植物細胞についても記載されています。もう少し複雑です。たいていこの時たまねぎの鱗葉の表皮を観察します。方法は簡単です。たまねぎの鱗葉を5mm平方ほど剥ぎ取り、スライドグラスに載せます。酢酸カーミンかけ酢酸オルセイン溶液を1、2滴かけて、カバーガラスをかけて顕鏡します。教科書に示されるような細胞構造など全く観察できません。せいぜい核が分かる程度です。それでも一度も質問を受けたことはありませんでした。教科書で学んだ染色体は全く見られません。植物細胞なのに葉緑体も見られません。ミトコンドリアも見つかりません。どうしてなんでしょうか。
新ページ
目次
今度は青い鼻くそが見えます。赤いもっと小さい粒が数個あります。ピロニン・メチルグリーンで染色しました。この赤い粒は何者でしょうか。さて、粒の周りには何も見えませんが本当に何もないのでしょうか。何かあるかもしれませんね。で、これって生きていました。これだけの構造では生きられないような気がします。
メチルグリン0.15g、ピロニン0.25g、96%アルコール2.5ml、グリセリン20ml混合液に0.5%石炭酸水溶液を加えて100mlとする。
酢酸カーミンで染色しました。左と少し違います。赤色の鼻くそのような粒がひとつづつ入っています。1個とはどんな意味があるのでしょうか。どんな働きがあるのでしょうか。壊しちゃったらどうなるだろうか。吸い取っちゃたらどうなるだろうか。自由に考えたらそんなアイデアが出るかもしれません。純水50ml、氷酢酸45ml、カーミン1gをビーカーで20から30分煮沸する。冷えたらろ過をして4%鉄ミョウバン液を1滴加える。
タマネギの鱗葉の裏面の表皮をはがし水を一滴かけてカバーガラスをかけて観察しました。ほとんどフックが見たコルク片の切片の世界です。小部屋ぐらいしか見えません。ただこれでも1600年代には大発見でした。
染色によって見えなかったものが見えてきます。ミトコンドリア・・はどうすれば見えるようになるのでしょうか。
細胞の構造
inserted by FC2 system